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ケーススタディ 1-3

百貨店のアパレルテナント店舗での調査・コンサルテーション

分析1 ハンガー什器と平置き什器に隠れた顧客心理

お客様がこうした行動を取る要因は、

1) 来店客が主婦層であるため、平置き什器では商品を畳みなおして戻すという行為を取ることが多い。
また、子供連れ、もしくは荷物を手にしていることが多く、片手がふさがれている状況が多い。
そのため、強い刺激がなければわざわざ広げて検討しない。
2) 通路側一杯に展開した什器と什器の間隔が狭く、入店のきっかけが生まれない。

購買率を向上するためには、上記のハードルを少しでも引き下げることが必要である、ということが分かってきました。

分析2 店舗環境が生んだ弊害

顧客行動観察に加え、来店客や店の前を通過するお客様へのインタビューを実施しました。
その結果、この店舗の商品に対するイメージとして

1) 代わり映えがしない、昔からずっと同じ
2) 飽きてきた

といったネガティブイメージが多く聞かれました。つまり、店舗が新しいデザインの商品を展開していたにもかかわらず、什器との関係性で商品を広げて見てもらえなかったことが、ネガティブイメージを生み出していたのです。

提案 顧客行動から問題の本質を見出す

こうした分析結果を受け、エンバイロセルジャパン以下のような提案を行ないました。

1) 店頭にハンガー什器を増設し、商品を広げなくても見られるようにする
2) 高級感を損なわないため、ハンガー什器にデザイン的な配慮を加える
3) 店内の通路幅にバリエーションを設けお客様を「見せ場」に誘導する
4) ポスター、ディスプレイを一新し「新しいイメージ」をアピールする

「店頭ディスプレイをハンガー什器にする」といったプランは、一見、他の店舗にも応用できる簡単な施策に感じられるかもしれません。しかし「なぜ平置き什器ではお客様に見てもらえないのか」という理由から探り出さなければ、適切な成果にはつながらないのです。

エンバイロセルジャパンが行なっているのは、単なる顧客行動調査ではありません。「その状況の裏に隠れている要因」を徹底的に調査し、店舗があるべき姿の本質を提供しているのです。