百貨店のアパレルテナント店舗での調査・コンサルテーション
お客様がこうした行動を取る要因は、
購買率を向上するためには、上記のハードルを少しでも引き下げることが必要である、ということが分かってきました。
顧客行動観察に加え、来店客や店の前を通過するお客様へのインタビューを実施しました。
その結果、この店舗の商品に対するイメージとして
1) | 代わり映えがしない、昔からずっと同じ |
2) | 飽きてきた |
といったネガティブイメージが多く聞かれました。つまり、店舗が新しいデザインの商品を展開していたにもかかわらず、什器との関係性で商品を広げて見てもらえなかったことが、ネガティブイメージを生み出していたのです。
こうした分析結果を受け、エンバイロセルジャパン以下のような提案を行ないました。
1) | 店頭にハンガー什器を増設し、商品を広げなくても見られるようにする |
2) | 高級感を損なわないため、ハンガー什器にデザイン的な配慮を加える |
3) | 店内の通路幅にバリエーションを設けお客様を「見せ場」に誘導する |
4) | ポスター、ディスプレイを一新し「新しいイメージ」をアピールする |
「店頭ディスプレイをハンガー什器にする」といったプランは、一見、他の店舗にも応用できる簡単な施策に感じられるかもしれません。しかし「なぜ平置き什器ではお客様に見てもらえないのか」という理由から探り出さなければ、適切な成果にはつながらないのです。
エンバイロセルジャパンが行なっているのは、単なる顧客行動調査ではありません。「その状況の裏に隠れている要因」を徹底的に調査し、店舗があるべき姿の本質を提供しているのです。
また、子供連れ、もしくは荷物を手にしていることが多く、片手がふさがれている状況が多い。
そのため、強い刺激がなければわざわざ広げて検討しない。